「昔はもっとボリュームがあったのに、、、」

「最近、頭皮が透けてきた気がする、、、」

「シャンプーの度に抜け毛が多くて不安になる、、、」

「トップがつぶれてぺたんこになってしまう、、、」

「鏡を見るたびに憂鬱になる、、、」

「最近、薄くなったんじゃない?と友人に言われた、、、」

これは、実際にお客様とお話ししていてよく話題になる内容です。

年齢とともに髪が細くなり「このままではどんどん髪が薄くなってしまうのではないか」と不安に感じている方も多くいらっしゃいます。

 

髪が成長する根本的な仕組み〜

髪にはヘアサイクルというものがあります。

成長期(5年~7年伸び続ける時期)

休止期(成長が止まる時期)

後退期(抜ける)

このようなサイクルになります。

成長期の髪は、バルジ領域に存在する”毛包幹細胞”が分裂を続ける事で”毛包”を作り続けます。

そして、毛包幹細胞から分化した毛母細胞が毛細血管から栄養を受け取る事で分裂を繰り返し、髪が伸びていきます。

 

後退期で髪が抜けると、毛包は一度小さく縮んだ状態になります。

再び成長期に入ると、バルジの毛包幹細胞が分裂をはじめ、最初に毛包を形成していきます。

その後、毛細血管の深さまで毛包が作られ、栄養を受け取りながら毛母細胞が分裂し、髪が伸びていきます。

   

〜薄毛になる3つの原因〜

本来、脱毛のメカニズムはとても複雑ですが、ここでは分かりやすく3つに分けて解説します。

原因1 血流

一般的に、薄毛の改善策として血行促進が効果的だと言われています。

その理由は、髪の毛が根っこ(毛根)が毛細血管から栄養を受け取りながら細胞分裂して伸びているからです。

血流が悪く、栄養が運ばれていない事が原因で髪が育たないという理論です。

   

原因2 幹細胞の分裂の阻害~5αリダクターゼ~

原因の2つ目は、毛包幹細胞の分裂の阻害です。

これは、男性ホルモンであるテストステロンが5αリダクターゼという酵素によって酸化し、毛包幹細胞を破壊する指令が出てしまう為です。

せっかく分裂しようとしている毛包幹細胞を壊してしまい、「成長期がストップ→脱毛」につながります。

成長しようとしている髪が抜けてしまうので、抜け毛に短い髪が多いのが特徴です。

これが、男性型脱毛症(AGA)、女子男性型脱毛症(FAGA)です。

 

原因3 幹細胞の分裂の阻害~成長因子の減少~

原因の3つ目は、同じく幹細胞の分裂の阻害ですが、2つ目の原因と少し違います。

幹細胞が正常に分裂を続けるには、成長因子が必要です。

もっとも成長因子が出ているのは新生児です。

成長速度が早いのは、細胞分裂のスピードが早い=成長因子の量が多いという事です

この成長因子は、年齢とともに減少していきます。

年齢とともに肌の再生(ターンオーバー)に時間がかかったり、シミやシワが出現するのもこれが原因です。

 

成長因子が減少すると毛包幹細胞の分裂が鈍くなり、本来の成長期(5〜7年)よりも短い期間で抜けてしまいます。

その結果、短い毛が多くなったり、以前よりも量が少なく感じる様になってきます。

 

〜市販の育毛剤が効かない理由〜

一般的に、育毛というと『血行促進』と言われることが多いです。

3つの原因のうちの1番目です。

ミノキシジルなど血行促進系の育毛剤を使う場合、血流が原因で脱毛につながっている場合は効果が見込めます。

 

しかし、使用していても効果がない場合は、根本的に毛包幹細胞の分裂が阻害されている可能性があります。

いくら血流を良くしたところで、毛包幹細胞が分裂を続けない限り髪が伸び続ける事はできません

その場合、薄毛になる原因としては、原因2もしくは原因3の可能性が高くなります。

 

〜ヒト幹細胞培養液とは〜

今話題の”ヒト幹細胞培養液”ですが、もちろん、幹細胞を塗るわけではありません。

幹細胞を培養した液体(培養液、メディウム)には、成長因子が多く含まれています。

「幹細胞を増やせる環境(液体)=幹細胞の分裂を促す成長因子がある液体」という事になります。

この液体を幹細胞培養液と呼びます。

幹細胞培養液をバルジ領域(皮脂腺周辺)に届かせることで、毛包幹細胞の分裂を促す事ができます

 

〜ヒト幹細胞培養液の注意点〜

幹細胞培養液の化粧品認可が下りている日本では、様々な幹細胞培養液が製造、販売されています。

中には、植物幹細胞などの培養液もありますが、人間の毛包幹細胞を培養できる成長因子とは違う為、効果は薄いと言われています。

 

また、同じヒト幹細胞培養液であっても、幹細胞の採取元(脂肪、羊水、臍帯血など)によって皮フ細胞への効果も変わります。

さらに、濃度が高いものであっても、製品化の段階で数値が下がっているものは効果が出にくくなります

正確には、効果はあっても、成果が出るまで時間がかかり、その間、皮ふ(毛包)の細胞機能は年齢と共に低下してしまいます。  

〜薄毛のお悩みをご相談ください〜

今回は出来るだけ簡潔に解説しましたが、薄毛のメカニズムはとても複雑です。

また、発毛や育毛に効果が高いとされているヒト幹細胞培養液も、本当にあなたの頭皮で効果が出るのかを見極める必要があります。

薄毛の悩みは、相談できる場所がなかなかありません。

クリニックでは薬の処方がメイン、カツラメーカーは頭皮環境よりもウィッグ使用がメインになります。

  Acotでは、多くの発毛事例を持つ日本理容美容発毛協会の顧問医学博士から細胞学や遺伝子工学を学んでいます。

もし、あなたが薄毛でお悩みでしたら、一度こちらをご覧ください。

https://acot-salon.com/thinning-hair


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